プロデュース

掛川現代アートプロジェクトVol.4
「夜の美術館と現代アート茶会―方員可施」 終了
2011年2月5日(土)、6日(日)

2011年の様子(ブログ)はこちら>

「東泉一郎さんを掛川へお連れする喜び」

山口裕美(アートプロデューサー)

今回の掛川現代アートプロジェクトのテーマは「方員可施(ほうえんかし)」です。聞きなれない言葉かもしれませんが、物事を柔軟に対処できること、という意味があります。
「方」とは四角を意味し、「員」は円と同じの円形を意味します。「施」はほどこす、手を加えるという意味です。つまりは丸にも四角にも出来る人を指し、柔軟な発想が出来、対処が出来ることを意味します。
この言葉は、まさに東泉一郎さんのことだ、と私は思いました。東泉さんのお仕事を誰かに説明するのはとても大変です。なぜならば多岐に渡る活躍をしておられますし、そのどれもが深い思考と斬新なデザインを両軸にした、ハイレベルな創造だからです。97年にオーストリアのリンツで開催されたアルスエレクトロニカで大賞であるゴールデン・ニケ賞を受賞した「センソリウム・プロジェクト」のディレクションでは、東泉一郎というお名前は一挙に世界に広がりました。日本科学未来館のための展示コンセプトデザインも東泉さんのお仕事の1つですし、音楽や本や雑誌で、思わず目が留まるカッコいいグラフィックは大抵、東泉さんの仕事だったりします。
私はアーティストとはその才能によって、人々の感覚の目を開けてくれる人だと思います。豊かな才能は、その人の懐も深くし、包容力を強くします。万が一、プランとは違う変更が生じても、修正どころかもっとより良い作品に仕上げていく。「方員可施」は、ただ単にクリエイティブなお仕事している人ではない、才能に溢れ、ジャンルを超えた活動をしておられる東泉さんにぴったりだと思うのです。今回、掛川に東泉一郎さんをお連れ出来ることは、近い将来、私の自慢出来るエピソードになると思っています。

その東泉さんにお願いした道具は、茶杓。用を備えた小さく繊細な道具。その中で東泉さんはどういう表現をしてくださるのか、私もとてもワクワクしています。早春の掛川で、その作品に出会えます。素敵なアーティストと同時代に生きている喜びを実感していただけると思います。では掛川でお会いしましょう!

「夜の美術館と現代アート茶会―方員可施」【データ】
主催:掛川市現代美術研究会
会期:2011年2月5日(土)、6日(日)

アーティスト:東泉一郎
企画・プロデュース:山口裕美

開催日時  
2月5日(土)  
昼席 13:00〜14:30 茶室→美術館
(ア) コース 16:40〜18:40 美術館→茶室
(イ) コース  17:45〜19:45 美術館→茶室
(ウ) コース 18:30〜20:30 美術館→茶室
2月6日(日)  
昼席 13:00〜14:30 茶室→美術館
(カ) コース 15:40〜17:45 茶室→美術館
(キ) コース 16:40〜18:40 美術館→茶室
(ク) コース  17:45〜19:45 美術館→茶室
(ケ) コース 18:30〜20:30 美術館→茶室
   
参加料: 夜席2,500円(美術館入場料と茶菓・点心・梅の一献)
  昼席1,000円(美術館入場料と茶菓)
募集人数: 昼席15名、夜席8名(中学生以上)
※申込み多数の場合は抽選となります
申込方法: 美術館へ氏名、住所、電話番号を明記の上、電話・ファクス・メールでお申し込みください
申込・問合せ先: 掛川市二の丸美術館
Tel : 0537-62-2061
Fax : 0537-62-2062
  e-mail : ninomaru@chity.kakegawa.shizuoka.jp
  >チラシPDFファイル(0.6Mb)

 

掛川現代アートプロジェクトとは: 

 掛川城の隣にある二の丸美術館と二の丸茶室を会場に「記憶に残す現代アート体験」を実現するために、現代アーティストをゲストに迎え、お茶会に使える道具を1つ、職人的な技を持つ方とコラボレーションして、作っていただくプロジェクト。

 7つ道具の完成形がどういうものになるかはまだひみつ。最終的にはその7つ道具を携えて、全国の美術館や博物館でお茶を楽しみながらの展覧会を行う予定。お茶道具はすべてポータブルであり、茶会では一期一会を創出し、なにしろ美味しいお茶を飲めるという素晴らしい日本独特の「アートイベント」だ。もちろん、素人にはわからない最終芸術でもあって、亭主と主客の関係や真の意味でのおもてなしの意味など、興味が尽きない。友よ、日日、勉強あるのみ!根性で精進しよう!!