プロデュース

アートイベント: HIBINO in SYDNEY スポーツメーカーMIZUNOとのコラボレーション

【データ】

プロデューサー:山口裕美

アーティスト:日比野克彦

開催日:2000年9月11日

開催場所:ミズノ「エスパス」 (シドニー、オーストラリア)

概要:

You've got lucky in Sydney(ラッキーは君のもの!)  2000年9月11日(月)、ここシドニーは初春の晴天に恵まれ、まもなく始まるオリンピックのイベントを行うにはぴったりのお日柄でスタート。会場は、ジョージストリートとマーケットストリートの角で歴史的建造物であるQVBビルの隣にある地元の有名店、GOWINGSの場所、ミズノ「エスパス」。今回もアートワークショップには前回大活躍だった地元シドニー在住のスポーツ大好きで活動的なヤングミセスでボランティアグループを結成、矢部雅子さん、大泉仁子さん、東亜紀さん、志垣順子さん、宇野美奈子さんが諸々の準備をしてくださった。今回はワーキングホリデーでシドニーに滞在中の卒論で日比野克彦論を書き上げたという森美緒さんも駆けつけ、日比野組スタッフは日比野克彦さんをボスに8名で今回のワークショップをすることになった。

  日比野さんと私はミズノ「エスパス」のスタッフの皆さんに今回のワークショップを説明するために、8時半から「エスパス」入り。朝のミーティングに参加した。ミズノのスタッフの皆さんは、いずれもスポーツマンらしく、背筋がピンと伸びている人ばかりで、元気ハツラツ。日比野さんと私もその活力を分けてもらう。

  が、しかし、そうそう事は上手くいかない、、、。実は、会場の準備が遅れているのだ。会場内には、ミズノが今回の「エスパス」のために用意した貴重な展示品がたくさんある。なかでも地元ラグビーのナショナルチーム、ワラビーズの優勝カップが展示されていて、そのセキュリティーガラスの納品が遅れている様子だった。一応、日比野組は準備オーケーでワークショップの受付を待つばかり。

  そうこうしているうちに、すでに手に黄色のグッズを手にした子供が来ているではないか。聞いてみると「子供はいつ迎えに来ればいいかしら?」とのこと。(オイオイ、ワークショップは託児所じゃないんだよっ!)と心の声を聞きながら、「一緒に参加してラッキーを持って帰ってください。」と言うと「そうね、それも悪くないわね。」との返事。そう、このワークショップでは、参加者にはラッキーカラーの黄色の小物を持ち寄ってもらい、その小物で日比野さんと一緒にラッキーオブジェを作るのだ。そうして、最後に今回のオリンピック選手に対してのメッセージを書き込み、そのオブジェの輪をくぐると日比野さん特製のラッキーチャームがプレゼントされるというものなのだ。 (誰でもが欲しくなる6タイプの小さな金色の御守り。主催のミズノにちなんで「シューズ」協賛のJALにちなんで「飛行機」、オーストラリアにちなんで「ブーメラン」と「カンガルー」、そして前回のHIBINO IN SYDNEY 2000で絵を描いた「ヨット」、海といえば「クジラ」という6つ。)

 出だしは好調で、今回、日本選手団を応援することになった地元のキャンベルタウンの小学生が8名、先生と一緒に来てくれて、皆、ラッキーチャームとキャノンに協賛いただいた特製のデジカメ写真をうれしそうに持ち帰ってくれた。よかったあ!

 また、午後からには、ブラジルの柔道のコーチ、エチオピアの1万メートルの陸上選手とコーチなど、本当に今回オリンピックに参加する選手の方が来てくださり、感激した。皆さん、ベストコンディションで頑張ってください!たくさんのオブジェ、カンガルーあり、スポーツ用品あり、台所用品あり、スポンジを彫刻したかわいい形あり、スタッフでこしらえた布製の摩訶不思議な形ありで、本当にキュートな黄色の目立つオブジェの輪が完成した。台になっている車が赤、青、緑、黒の4つで大きな黄色の輪を含めて、五輪になっているオブジェ、向かいの横断歩道に立つと、ものすごく目立っている。夕方には、なんと!日本選手団の団長である八木団長が来てくださり、大感激。輪をくぐるというのが本当にイイカンジ。(日比野さん、ナイス!!!)八木団長いわく「神社の輪くぐりはやったことがあるよ。」とのこと。また、もう1つのサプライズゲストは、制服姿のJALクルーの皆さん!チーフパーサー率いる10名のキャビンアテンダントがおそろいの制服姿で来てくださった。会場はまたまた盛り上がった。日比野さんの指導で、彼女たちもいろいろなオブジェを作り始めた。意外に器用で感心する。

 最後は、会場にいた全員が輪をくぐった。ミズノの水野正人社長をはじめ、ミズノの社員の皆様、JALのクルーの皆様、私たちボランティアスタッフ、なんだか輪をくぐることで一体感が出てきたような感じ。

 夜は、カジュアルな打ち上げパーティー。その時、なんとヨットのオリンピック代表の浜崎さんと宮井さんが駆けつけてくれました!!大感激、早速、日比野さんからヨットのラッキーチャームをプレゼント、そして日比野さんが浜崎さん、宮井さんのサインをもらいました。そう、日比野さんはスポーツが大好きだし、スポーツマン・スポーツウーマンを尊敬している。会場にある黄色の輪もくぐってもらいました。ぜひ運を自分のものにして競技に挑んでもらいたいものです。その夜のサプライズゲストはもう一人。メルボルンで国際会議に出席する予定だった大林組の大林副会長が来てくださったのだ。これには一同、大びっくり!なんでもメルボルンの会議場は反対派の会場封鎖で、ヘリでも会場に入れなかったということで、シドニー入りの予定を早めたとのこと。大林組は今回のオリンピックメインスタジアムである11万人収容のスタジアムを担当したから、大林さんは開会式に出席のためにシドニーに来る予定だったのである。しかし、開会式は15日からで今回のワークショップはご案内したものの、11日は無理とのことであった。日比野さんに「私たちって大林さんが来て見てくださってすごくラッキーですよね?」というと「そうね、ラッキーで行こうの効果がすでに現れたかもね。」との事。思わず、皆で、ワインで乾杯する。

 せっかく、完成したオブジェ、名前は「You've got lucky in Sydney(ラッキーは君のもの!)」は、当初、2階にある関係者だけが入れるメザニンに置かれる予定だったが、評判を呼び、めでたく1階の店内に展示されることになった。だってラッキーオブジェをおざなりにしちゃマズイもんね。そんな訳で、オリンピック期間中、シドニーにお出かけの方は、ぜひ「エスパス」に立ち寄って日比野克彦さん&シドニーの参加者全員作の「「You've got lucky in Sydney」を見てくださいね。 (2000/9/30記)

 

■ ちなみに、黄色は本当にラッキーカラー。スポーツ心理学でも黄色が集中力を上げる効果があることは証明されています。風水の基本的な考え方では、黄色=金色と置きかえることも多く、運を招く色といわれています。また、ミズノのコーポレートカラーの青とは補色の関係にあり、一番目立つ組み合わせとなっています。

■協賛企業であるJAL便に搭乗してシドニー入りなさった人には、オリンピック期間中、ラッキーグッズが当たるスクラッチカードが機内で配布されています。ぜひおっくうがらずに受け取ってください。

 
ラッキーグッズ 左からカンガルー、ブーメラン、ヨット、飛行機、シューズ、くじら。